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新・田村麻子のオペラな人生 リハーサル番号

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リハーサル番号

皆様、こんにちは!

以前もお知らせしたとおり、
今週の日曜日が、カーネギーホールでの本番ですので
それに向けて、準備をする毎日を送っています。

リハーサルといっても、ソリストと指揮者があわせるのは、本番の2日前にたった1回で、
そして、その後は、オーケストラと合唱を交えた、いわゆるゲネプロが、前日に1回、
そして、本番と言う運びですので、
それまでに、個人個人がしっかり練習、勉強をしておかなくてはいけないのですが、
今回は、指揮者のジョン・ラッターさんが、
わたしたちソリストや、合唱に向けて、注意点や、自分の音楽的な解釈などを書いたものを
事前に送ってきて下さっていたので、
ずいぶん準備が、楽です。

たとえば、少し専門的なことになりますが、少しこのメモから拝借すると、、

“ここに書かれているf(フォルテ)は、決してff(フォルティッシモ)で演奏しないように。”
“このサンクトゥスと言う言葉の最後ののsは、次の小節のぎりぎり間際まで、発音しないように。”

などなど、けっこう細かい事なのですが、
前もってこのように書いてくださっていると、
リハーサル時間も省けて、いいなあ、、と感心しながら読んでいます。

さて、そんなわけで、今日はリンカーンセンターの中にある、
パフォーミングアーツライブラリーという、
舞台芸術に関する資料の揃った市立図書館に行きました。
(こちらは、大変便利で、しょっちゅう利用しています。)

実は、今回のこのベートヴェンのハ長調ミサ、
私は、Breitkopf(ブライトコップフ版)を購入して勉強していたのですが、
マエストロ・ラッター氏から、今回は、Kalmus(カルムス版)でやります、と
最近お達しがあったのです。

ということで、版によってリハーサル番号が違うため、
(ソロ、オーケストラ、合唱の、皆が揃うリハーサル時に使う
楽譜に割り振られた便宜上の通し番号のこと)
カルムスにあるリハーサル番号を、
私のブライトコップフの楽譜に記す必要があったからです。

そんなわけで、
もくもくと図書館で作業中に、ふと、
リハーサル番号にまつわる、懐かしくも、ちょっと面白いエピソードを思い出しました。。。


それは、まだ私が日本で音大生だったころ。

イタリアから来日した著名な指揮者、ネッロ・サンティが振る、
オペラ「アイーダ」の合唱に、アルバイトでエキストラとして参加したとき。

マエストロ・サンティにとって、自国の傑作「アイーダ」は、何十回も振った彼の十八番
だったのでしょう、
指揮台には、オペラのスコア(楽譜)を置くことなく、
まったくの暗譜で、振り始めました。

また彼は、歌手や合唱のパートの歌詞はもちろんの事、
オーケストラの各々の楽器パートの細部にいたるまで、
そのほとんどを暗譜なさっており
リハーサル時にいない歌手のパートなどを、即座に代わりに、歌われたり、
どこかの楽器のパートが少しでもミスすると、決して見落とすことなく、
全体を止めて、その奏者に、アイコンタクト。


すごいなあ、、この指揮の人は、、、!
と、彼に対して、何の前知識もなかった私が、真のオペラのマエストロとは
こういうものなのかと、ただただビックリしていた時に、
マエストロは急に、「ロンドラ!!!(ロンドン)」と叫ばれたのです。

は?ロンドン??とわけが判らず、固まった私を尻目に、
オーケストラと、合唱は、いっせいに、
ある部分からもう一度繰り返しました。

そうして、暫くしてから、また止まった音楽を再開するときに、
今度は、「ミラーノ!!」と叫ばれたのです。

なるほど、このロンドンとは、アルファベットの L、
ミラノとは M という リハーサル番号のことを指しているのだ、、、!
とようやく何が起こっているのか
理解しかけた私は、
次に、彼が「ナーポリ!」と叫ばれた時には、
さっそくリハーサル番号 N を探して、
その箇所からの、音楽の再開についていったものですが、、、、

よく考えてみると、
驚いたことに、彼はなんとリハーサル番号の位置まで、暗記されていたのでした!!!

まあ、イタリアオペラを上演するときには、
特にVerdiの場合、ほとんどRicordi(リゴルディ版)を使うでしょうから、
何度も演奏するうちに、リハーサル番号もその箇所も、すっかり覚えてしまわれたのでしょう、、

しかし
それにしても、すごいなああああ、、、、

と思った記憶は、今でもよく覚えています。

ちなみに、私は、リハーサル番号まで記憶している指揮者にはその後、
会ったことも、聞いたこともありません。
(もしご存知の方がいたら、ぜひ、教えてください!!)

と言うことで、
今回、ラッター氏も、まさか、カルムス版のリハーサル番号まで
記憶してらっしゃるとは思いませんが、
もしかして、、、と、少しだけ楽しみにしています。


それではまた!!!!


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No title

電報局でも昔「東京のT」とか「ユニオンのU」とか云ってましたね。
以前、若い米国人女性に区切番号を示そうとした際、
「Letter of B, Brazil」と云ったら
(正しい「R」で発音してたにも拘わらず)
「ワターシ、何ノコトカ判リマセーン」と云われてしまいました。
あの娘もそう云う言い方を知らなかったのかな?
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asako tamura

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