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新・田村麻子のオペラな人生 ちょっと真面目な話

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ちょっと真面目な話

9月になりました! といっても、正確に言うと、日本は既に9月2日なのでしょうが。 もう、あと数週間後から、テキサスでの椿姫の稽古が始まりますが、 私は、ぎりぎりまでここイタリアにいるつもりにしています。 さて、この夏わたしは、こないだも申し上げましたように、 ほとんどイタリアにおりました。 これまで海外暮らしを始めてからというもの、 夏には、必ずどこかの夏期講習会に参加したり、 何かの国際コンクールを受けに行ったり、 たとえば去年だったらハンガリーで、 オーケストラとの録音を行ったり、、など 夏を利用して、特別な事をして過ごすようにしてきました。 というのも、NYにいると、 夏は、何かをしなくちゃいけないというような 強迫観念めいた空気が、若い歌手たちの間に蔓延していて、 その中にいると、なんとなく夏にボーっとしていたり、 普通に過ごしていると、取り残されたような感覚になったからという こともあります。 しかし、今年は、 久しぶりにそういった感覚から開放され、 まるで夏の間にBlogで書いていたような、 子供の頃のような夏休み。。。 つまり、 練習練習また練習、合間にレッスンまた練習。。。 という日々を送りました。 といっても、ずっと声を出しているわけでもなく、 声を出さないでいる時間も多かったのですが。 しかし、、、 大人になっても、このような過ごし方ができるのは、本当に 有り難いことだと思っています。(笑) 私は、音大生の頃よく、あと10年もすれば、 もっともっと上手になっていて、きっとこんなに練習しなくても、 ラクに、 自由自在に歌えるようになるだろうなあ。。と期待していました。 ところが、 その予想は見事に外れていました。 確かに、学生の頃よりは経験がある分、 ある程度、自由自在に歌える領域に近づいていると思いますが、 こと練習ということに関して言うと、 ほぼ反対だと思います。 つまり、 プロになればなるほど、当然責任は重くなり、 しかもやらなくてはいけない事は増え、 そのため、 勉強、練習しなくてはいけない事も増え、 しかも、レッスン、コーチング、移動などで、 出てゆくお金も多くなり、 どんどん、大変になっていきます。 (もちろん、ちゃんと本番をこなせば、見合った実入りもあるのですが) しかも、キャリアを重ねれば重ねるほど、 上達することが求められ、 前と同じでは、下手になった印象を与えてしまうこの世界。 私は今では、 一線で活躍している人ほど、練習量が増えるという印象を持っています。 というわけで、私もこの夏、来る日も来る日も、 飽きもせず、ああでもないこうでもないと、 毎日楽譜と、ノートと、鏡と向かい合いながら、 研究のような練習をしていた次第でした。 しかし夏が終わり、振り返ってみると、 ずっと悩んでいた問題点がすこし改善されており、 また、夏前に比べると、色々と気になっていたこともクリアになっており、 結果として満足のいくものが残せたように思います。 といっても、まだまだなのですが。。。 休み中は、こんなに一人こもって練習ばかりして、 もっと実際の仕事につながるような活動に時間を割いたほうが 良かったのではないか、、などと、何度も頭をかすめました。 しかし、今となってみると、 やはり、実力をつけておくことに時間を費やして良かったと、 素直に思え、 こういった環境に身におけたことに改めて感謝しています。 舞台の上での、ちょっとした事、、、、 たとえば、ある音が、それまで10秒しか伸びなかったのに、 12秒伸ばせるようになったーーーというような変化は、 観客側からしてみれば、たいした違いではないかもしれません。 が、 その2秒のために、2年も3年もかかるーーというようなことは、 ざらにあります。 音楽の世界に限らず、 ほんの小さな違いのために、 多大な時間や、エネルギーや、お金がかかるのが 芸術の世界の特徴だと思っていますし、 その小さな違いこそが、 生きる目的であったりすることもあります。 しかし、あまりにそれが出来ないと、 たまに、やりきれなくなったりすることも正直あります。 出来るようになったからって、なんなの? これが出来なくても、仕事はとれるんじゃないの? など色々思いが渦巻くこともあります。 実際、2秒伸びるようになったからといって、 直接的に仕事が増えるかというと、 そういうわけでもありません。 誰かほめてくれるかというと、そういう時もありますが、 大抵は、その2秒の違いに気づいてもらえません。 しかし、 音楽の世界で、 そう思ってしまっては、おしまいなのです、 身も蓋もないのです。 誰もわからないかもしれないけれど、 自分の美意識として、こうしたい、こう演奏したい と言うのが、私たちの芸術です。 そのために、時間とエネルギーとお金をかけて、 練習するのです。 しかしながら、、、 それも仕事にならなければ、 この資本主義の世の中では、食べていくことが出来ません。 ただの「お金のかかる高い趣味」になってしまいます。 ですので、 自分のしたいこと(創りたい音楽)と、 どうすれば仕事になるかということを、 すり合わせて行くことが、 現在に生きる音楽家、芸術家たちにとって とても大切になってきます。 今日は、軽い気持ちで書き始めたのに、 思わず、大きなテーマになってしまいました。 最近、しょちゅう、後輩や友人と、 このようなことをよく話しているからかもしれません。 このままでは長くなってしまいますので、 いつか、この続きは、 又どこかで書きたいと思います。 今日はこのあたりで、、、。 人気blogランキングへ
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