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新・田村麻子のオペラな人生 2007年02月

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スカラ座のマダム・バタフライ

おととい、ミラノスカラ座に マダム・バタフライ(蝶々夫人)を観に行ってきました。 人々に愛され続ける作品を多く生み出してきたプッチーニが、 たまたま日本を舞台にしたオペラを残したことで、 これまで何人もの日本人ソプラノ歌手が、この作品を機に ヨーロッパで、アメリカで、キャリアを築いて来ました。 大げさでなく、このバタフライを歌わずして、 ソプラノの主役を歌って 世界でキャリアを築いた日本人歌手を 私はこれまで知りません。 (私の認識不足で、そうでない方をもし他にご存知でしたら、 お手数ですが、ご一報下さると幸いです) 古くは三浦環さんに始まり、例えばこれまで MET、スカラで歌ったソプラノの 東敦子さん、林康子さん、渡辺葉子さん、 この3人の先輩ソプラノの方々は、全員バタフライを得意とされ、 これまで世界中で何百回と言うバタフライを歌ったという事は、 私たち後輩のものにも有名な話です。 私も、バタフライを歌えるような声種であれば、 また、キャリアも違ってきているんだろうなあ、、と何度も思いつつ、 ずっと歌うことを避け、勉強すらした事もありませんでした。が、 去年はじめて、 イギリスのロイヤル・アルバートホールから、 この3月に行われるはずのバタフライの代役のオファーが来ました。 案の定マネージャーにも、先生たちにも一斉に反対され 私自身も、あまりの冒険であると思い、 その時は、あきらめることにしたのですが、 その事がきっかけで、真剣にバタフライが歌えないかと考え始めるようになりました。 そう思って再度みてみると、 実に多くのアジア人ソプラノが世界各地でバタフライを歌っています。 (これまで重々承知してきた事実なのですが) 舞台が日本で、バタフライがまだ10代の女性という設定である以上、 観客がそれ相応の容姿を求め、劇場側もまたそのニーズに応える為、 アジア人が(もちろん優秀であるソプラノということが第一条件ですが) 有利なのはもちろん分かります。しかし、 その理論で行くと、フランスのアイドル的存在であった椿姫や、 イタリアの歌姫トスカ、といった役は どうしてもアジア人が敬遠される状況を受け入れることにもなってしまい、 バタフライをいったん歌い始めたら、 この役で以外、キャリアを築くことが難しくなってしまうのではないか ということが、マネージャーや、先生たちの意見でした。 もちろん、今の私でも、1晩くらいは 歌おうと思えば歌えるのでしょう。 しかし、リハーサル期間も含め、何ヶ月も毎日のように この役を練習し、来る日も来る日もこれを歌い続けるのは 今の私ののどには、負担が重過ぎるのではないかと やはり思います。 おとといスカラでバタフライを歌ったは、 私とイタリアの事務所を同じくする、 素晴らしいもち声を持った中国人ソプラノ歌手です。 彼女は、イタリアオペラの華、アイーダやトスカも立派に歌いますが、 やはりキャリアの中心はバタフライです。 まだ若いのに、既にスカラ座でバタフライと言うのは 本当に素晴らしいことだと思います。 彼女は公演後、「後もう1回くらい歌えそう、、」と言っていましたが、 それくらいでなくては、 とても、バラフライを持ち役として歌っていくことは出来ないよな、、と 思いました。 とはいえ、、、 これまで待ってきたので、そろそろ勉強くらいは 始めてみてもいいかな、、と思っています。 ちなみに、、 おとといピンカートン役を歌ったテノールは、 10年前に(!) ドミンゴのコンクールのファイナル(本選)で、 私と順番の前後だったテナーでした。 全く10年とは長いようで短いものです。 当時より横に大きく育った彼ですが、 公演後には、「今度は、麻子と愛の二重唱を歌いたいな、、」などと テノーリズム健在(笑)のところを見せてくれていました。 それでは、次回こそ、エレクトラの続きを。。! ;-) 人気blogランキングへ
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4年前のイタリア・オペラデビュー

キリストの40日間の砂漠での断食修行を記念する、 復活祭前の四旬節、Quaresima(クアレジマ)。 その間、多くのイタリア人は、肉をなるべく控えるということで (金曜日だけは食べてもいいらしいのですが) その前に、イタリア中は大いに肉を食べ、また お祭り騒ぎをしてカーニバルを祝い、 その後、灰の水曜日(今週水曜日です)から40日間 何となく国中が少しひっそりとします。 先週末には、有名なヴェネツィアのカーニバルではなく (世界中からの人で恐ろしく混んでいます) このヴェローナで、地元のパレードを見ましたが、 その時の鼓笛隊のまあ下手なこと下手なこと、、、! しかも 簡単な曲であるのに、暗譜をしておらず、 みんな小さい譜面を見ながら、吹いたり、鳴らしたりしています。 全く、さすがイタリア、、、きっとぶっつけ本番なのだろうとは思うものの、 ぶっつけでも、もう少し何とかならなかったのかしら、、、。 さて、ちょうど4年前の、このカーニバルと四旬節の季節2月に 私はここヴェローナの、テアトロ・フィラルモニコという アレーナ・ディ・ヴェローナの冬劇場にて、 イタリア・オペラデビューをしました。 演目はリヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」で、 その中でもたった二言しかない小さな小さな役だったのですが、 あの頃は、本場イタリアの舞台を踏めるということに とても興奮していました。 日本でも、音大や日伊学院でイタリア語を何年か、 そしてNYの音楽院でもイタリア語を勉強していたのにも関わらず、 仕事場での緊張感もあって、 ほとんど言葉がわからずまごまごする事も多くて、 どうしようもなくストレスの溜まる場面が、数え切れないほどありました。 そんな中でも、一番私の忘れらないことは、、、 リハーサル中、演出家に 「国に帰って米でも耕してろ!」 と言われ 「プロなら、蛇をなめるのなんて何でもないはずだし、 女性器を見せて舞台で歩くことくらい出来るはずだ」 と怒鳴られたことです。 私の役は、蛇のいっぱい巻きついた(もちろん偽の) つえを持って、女王役とともに登場し、 女王が歌っている間に、べろーんと蛇をなめたり、 大きく股をひらいて、女性器を見せつけるような演出を 強いられたのですが(もちろん下着はつけています) うじうじしてうまく出来ないでいた私に クレイジーな演出家がいらいらして、 こういう暴言を吐いたというわけでした。 今となっては、そんなことも 全てを含めて、今の私があるのだなあ、、 とほほえましくもあり、懐かしい思い出ですが。 では、続きはまた次回に。 人気blogランキングへ

それぞれの山登り

こんにちは、皆様。 私の今いるヴェローナでは、 今日、カルネヴァーレ(謝肉祭)ということで、 お昼に、ジャガイモをつぶしたものに、小麦粉を混ぜて作る ニョッキを食べました。 なんでも、昔飢饉のときに、とあるお金持ちが、 なるべく多くの人が食べられるようにと、 沢山ニョッキを作って、あたりの人に振舞ったことが起源だそうで 私はなんとなく、アメリカのサンクスギヴィングと話が似ているなーと思いながら、 体重を気にしつつも、おいしいニョッキを沢山食べました。 (ジャガイモと小麦粉なんていかにも、太りそうですよね。。。) さて、昨夜は、アレーナ・ディ・ヴェローナが冬の間オペラを行う テアトロ・フィラルモニコで、ヴェルディのマクベスを観て来ました。 目玉のマクベス役であるバリトンの大御所レオ・ヌッチが風邪を引いてしまい、 私と事務所を同じくするシチリア人のバリトンが、 代わりに歌うかもしれないということもあって、観に行ったのですが、 結局ヌッチが歌いました。 治りきらず歌っていた為か輝きはもう一つでしたが、 それでも、昨夜の中では一番光っていました。 ちなみに、上述の同僚のバリトン、 実は、既に先週日曜日の公演で、急にヌッチの代役として 1公演既に歌っているのです。その時の話をきくと、 なんと、その日の朝11時に歌えないかと電話がかかってきて、 たまたま車で1-2時間ほどのモデナに滞在中だったこと、 (前の日は、ジャンニスキッキを歌ったばかりで丁度オフだったそうですが、 それにしても、、、) マクベスはレパートリーだったことで、即座にやると決め、 ヴェローナに着いたのは、13時半、それから 軽く演出を口頭で説明され、コスチュームを合わせて、メイクをし、 15時半に幕は開いたそうです。 そして、公演は大成功。 えらい!そして素晴らしい! こういう話を聞くといつも、 綱渡りをしているのは私だけではないんだ(当たり前ですが) 頑張ろう、と 何度となく思ったことをまた繰り返して思うのです。 彼とは、去年の夏、このイタリアで幾つかのオーディションが一緒で、 オーディションで会うたびに、、 「また今日も何の仕事にもならないオーディションの為に300ユーロの飛行機代をかけて シチリアから来たよーー。もう俺はこんな生活はいやだ。とことん疲れた。 もう歌手なんて辞めてやる。」と、しょっちゅう愚痴っていたものです。 確かに、イタリア中掃いて捨てるほどいるソプラノ、バリトンなどにとって ほとんどのオーディションでは、何も決まらないことが多いのは本当で それを考えると暗くなってしまう為、いつもそんなことは考えず、 機械的に自分のいい所を出すだけ出して、結果は考えない、、という風に 自動的にそういうモードに入るのですが、 それにしても、やはり人間ですから、いつも以上にうまく歌えたりすると、 当然仕事を期待してしまいがちです。 「でもやっぱり、受け続けないと仕事が取れないから、やるしかないよ」と言う私に、 「僕も君くらい若いときにはそう思ってやって来てたけど、 もう僕は40だ。もういい加減オーディションはいやだ!!もう限界だ!!」 と悲壮な声を上げていました。 私はまだ40歳でなくても、既にそういう風に思うことは今まで何万回も あったので、彼の気持ちが痛いほど分かり、 環境を同じくするものだけが分かる沈黙でもくもくと二人、 帰り道を歩いていた事もあります。 実際そうして既に歌手としてキャリアを積んでいる私たちの仲間でも、 年をとるごとに1人、また1人、、とやめていき、 僕は、エージェントに転向したよ、とか、今後は大学で教える事になったと 道を変更するものも多く、それはそれで彼らは幸せそうでもあり、 オーディションが続いているが、全然仕事にならない、と言う時に こんな、働きながら年中就職活動をしているような不安定な生活、 いつまで続くのだろう、、もっと安定がほしい、と よくそういうことを考えます。 しかし、そういうときに決まって、 上記のような友達の代役成功の話など、 やっぱりもう少し頑張ろう、、ということが持ち上がり、 結局、ここまで来ている感じがします。 やっぱり、辞めるなという神様のメッセージなのかな、 と、これまで何度となく続いたこれらの試行錯誤の中 ようやく本当に最近になって腹をくくり始めました。 本当は、それに向かってチャレンジすることがあるということは、 この上なく、幸せで楽しいはずのことなのですよね。 これまで私は、頭ではそのように思えても、 なかなか心からそのように思えず、 こんなに頑張っているのになんで。。。と どこかに不満分子がありました。 でも。 最近、本当に心から、こうしてチャレンジできているだけでも 幸せな人生だと思えるようになり、 この自分の変化に何よりも感謝しています。 今日は正に私のプライヴェートの日記のような 内容になってしまい、 このまま載せてよいものか、少しためらいましたが でも素直な今の気持ちですので、 公開することにしようと思います。 では、次回はこのテアトロ・フィラルモニコで4年前に デビューしたときの話しをしたいと思います。 お元気で! 人気blogランキングへ

ファントッツイ

先日のDVD大会には続きがあって、 私のNYから持ち込んだ「8 Samurai-」の後に、 イタリア人なら誰でも知っている、 コメディー「ファントッツィ」のDVDをみんなで少し観ました。 イタリア人友人が「麻子にこれ見せなきゃ!」と言って 見せてくれて以来、私はこの不運な主人公の織り成す古典的なコメディが好きで、 イタリアに来るたびに、せがんで見せてもらっているのです。 笑いと言うのは各国によって違い、 私もいまだにアメリカ人のギャグが全然面白くなくてついていけないときも多いのですが、 このファントッツィは、古典的だと言うこともあるからか、 日本人の私から見ても、滑稽でおかしく、 また勉強に(?)なる作品です。 このファントッツィの、とあるエピソードの中で、 日本レストランへ行くシーンがあります。 最初に観た時には、 シェフがなぎなたを振り回していたり、泳いでいる魚を生で食べる客がいたり、 時代錯誤もはなはだしいと、不愉快になりかけた事もあるのですが、 そんな事にもおかまいなくなるほど、面白く物語りは進み、 そのエピソードの終わりには、苦笑交じりではありながらも、 笑って終わる内容になっています。 全く笑いと言うのは素晴らしい。 そして、観ている外国人が自国の文化を馬鹿にされたと怒ったり 不愉快になったりしないように作れるコメディとは、 やはり素晴らしいと思います。 ファントッツィ、よく日本で吹き替えて放映されているアメリカのコメディとは 少し趣がちがいますが、 機会があれば、見てくださいね。 人気blogランキングへ

不思議なDVD 

イタリアに無事着きました。 イタリアに移動前、 NYのうちの近くの99セントストアにて、とても 面白いものを見つけたので、思わず買ってしまいましたが、 何だと思いますか? それは、「Legend of 8 samurai」と書かれたDVDで、 あまりの安さと(99セントですから!)不可思議な表紙にひかれ よくよく見ると、 それは私が子供の頃に観に行って、 大好きになった「南総里見八犬伝」の映画だったのです。 しかし、RunningTimeは84min. となっており、しかも 真田広之さんの名前は、Henry Sanada に、 そして、改名前の名前が分からないSonny Chibaさん、など 不思議な名前がいっぱいで、 私がかつて好きだった薬師丸ひろ子さんの名前がなければ、 何の映画か判断するのが、ちょっと難しいところでした。 それでも、とにかく懐かしさもあり、 イタリアに着いて、すぐに イタリアの友人たちとすぐ観てみたのですが、 驚いたことに、映画は途中から始まっており、 私の昔好きだったシーンは沢山カットされていて しかも、英語の吹き替えになっています。 イタリア人友人らは英語の吹き替えがつまらないのか、 しばらく観るとすぐどこかに行ってしまい、 面白く観ていたのは結局私だけ。 それにしても、今こうしてみると、 世界のどこに出しても恥ずかしくないほど、 よい出来だとやっぱり思います。 昨今、アカデミー賞や、ベルリン映画祭で話題になっている 「硫黄島からの手紙」にせよ、 「Babel」で一躍名を顕した菊池凛子さんにせよ、 長年停滞していた国際舞台での邦人映画、または映画人の活躍が目覚しく 本当に嬉しく思います。 私の友人の1人が、オペラの世界で生きる私に 「人並み以上の努力、人脈とシタタカサ、 そして何より純粋な情熱と、本物の実力 なくしては成功できない世界、 それを持っていることは、真に素晴らしいことだ」 と書いてくれた事があります。 本当に私がそれらを備えているのかどうかは別として(笑)、 この言葉は正しくそのとおりだと思いますし、 それはどの世界でも、そして 映画の世界もまさしく一緒でしょう、いや 必要なことはもっとあるかもしれません。 ただ素晴らしい作品だから、とか、良い演技だから、、、ということで アカデミー賞が決まるとは夢にも思っていませんし、 他の映画祭にしてもそうだと思いますが、 それにしても、こういった檜舞台に 日本人の名前や作品が出てきたり、 99セントショップといえども売られていたりするのは(!) なんだか嬉しいものです。 それでは、今度はイタリアのことを書くことにしますね、 どうぞお元気で。 人気blogランキングへ

毎日生まれ変わる

お正月明けに東京からNYに戻ってきて約1ヶ月、 たったの1ヶ月とは思えないほど色々な事がありました。 主には、自分の内面の変化ーー。 去年の秋の終わり頃から始まった自身の変化は 今年に入って、急激な勢いで加速しており、 ”Everyday is challenging”という友人の言葉通り、 毎日が挑戦、そして変化のときで、 ここ何年も停滞していたのはこの為だったのか、、と 面白く思いつつ内観しています。 そして当然歌もそれにつれ変わってくるわけで、 その変化は自分でも嬉しく受け止めています。 ただ、気づかせてもらえたことに 神に感謝するのみです。(私は無宗教ですが) ずいぶん年上の友人が、 「長く生きていて楽しいことのひとつは、 過去に起こった事の意味がわかっていくこと。」と言った事がありましたが、 なるほど言いえて妙だと思いました。 起こった事象は全て自分の内面に起因しているということは 全く同感ですが、 その解釈も当然、自分の成長具合によって変わってくるわけで、 今私は、過去の出来事の総ざらいに夢中です。 そしてその総ざらい中に発見した数々のことが 又今起こっていることの見方をも変えてくれるわけで、、、 毎日の自分の内面の変化にわくわくしています。 少し前に、赤ちゃんを生んだばかりの友人が 「毎日自分の子の顔が変わっていく」 「毎日新しいことを学んでいる」 といっていましたが、 確かに分かりやすい赤ちゃんだけでなく、 実は大人も一緒だと思います。 金曜日からイタリアですが、またこのブログで 様子をお伝えしたいと思います。 それでは! 人気blogランキングへ
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Author:asako tamura
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