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新・田村麻子のオペラな人生 オーディション

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オーディション生活

先日、私の「オーディション、オーディション、、、」の記事を読んだ ある身内の1人が私に言いました。 最近ブログを読むと、苦労が見えすぎて、少し辛い、と。 優しいその心を痛めるのが、私にしても少し心苦しかったので、 一応少し補足的に色々説明したのですが、 何となく、自分でもその説明に釈然としなかったので 少し考えていました。 フリーランスのオペラ歌手(ゲスト歌手)として 仕事を続けて行く為には、 オーディションを半永久的に続けていかなくてはならないのは、 厳然たる事実です。 そして先日の記事内容は本当のことであり、 実はということはないのですが、 あまり珍しい事でもないのです。 就職試験が決まっていて、それ自体が続けてなくなる、、なんてこと 普通はあまり考えられないでしょうが、 こと音楽の世界では、あまり珍しいことではありません。 オーディションに限らず、本番だって、簡単に キャンセルされてしまうこともあるくらいですから。 それでも、音楽は人類に与えられた宝物であり、 真に素晴らしいものであるだけに、 それを「仕事」として行っていく以上大変なのは当たり前だと 私は根底で理解しています。 しかも、 このオペラ歌手としての生活(=本番とオーディションの繰り返し生活)も、 もうそろそろ6、7年経ち、以前ほど苦痛ではなくなってきています。 それは、 自分がある程度納得できる歌が歌えるようになってきたこと、 自分と周りの評価が大体一致して来ていること、 など色々要因はありますが、 オーディションに対しての考え方が、変わってきているからだと思います。 オーディション生活、、、、 つまりそれこそが、 私のキャリアが続いている証でもあり、 世の中には、オーディションすら行えない、また その前の段階であるマネージャーすら見つける事の出来ない歌手が ごまんといます。 私もかつてはそうでした。 それは、マネージャーは経験のない歌手を取りたがらないからであり、 しかし、その経験を得るためには、マネージャーが必要であり、、という 若い歌手には、いつも起こるディレンマの為と、 私の場合は、 西洋伝統文化の中の招かれざる客である 東洋人歌手、しかも バタフライの歌えない「ソプラノ」だからでした。 これは、卑下していっているのでありません。 事実です。仕方のない事実です。 それでも、仕事を取る為には、 その中で、戦略を練ってやっていかなくてはならず、 日夜、練習の傍らで、本当にあれこれ色々考えて あれこれやってみました。 ここまでは過去の努力の話です。 そして、そのお陰で 最近では、その戦略も私の中で整理され、統計化され、 大体固まってきています。 それだけも、以前と比べて本当に楽になりました。 そして、、 今私は、世に出る為に頑張っている身ではなく、 言ってみれば、私はもう世に出ている状態です。 (有名かどうかということは別にして) 然るべき劇場でのキャリア、経験をこれまで重ねてきて、 もちろん最高峰の劇場たちを目指しつつですが、 それでも、そこに出演することが目的なのではなく、 長くいい歌を歌っていくこと= 色々な劇場で、色々な役を歌っていくこと、が私の理想です。 つまり、その為には、 仮に世界のあちこちの劇場で、既に歌っている歌手でも、 パヴァロッティや、ドミンゴほどの大スターにならない限り、 この先も、ずっとオーディションは続いていく生活なのです。 オーディションという言葉は どうしても、何かを得る為の試験、というような 印象が色濃くありますが、 私は最近では、私という商品のサンプル提供、くらいにしか 思っておらず、 契約を取るために必要な交渉の場、という風に 考えています。 やっとオーディションが面白く行えるような段階になってきたと言えます。 そんなわけで、私もやっと、 この生活を心から幸せだと思って、続けられるようになってきています。 (以前はかなり辛かったものですが) だからこそ、ブログにこのように書くことも出来るのでしょう。 人生というすごろくゲームは、あがる為にやっているのではなく、 ゲームを楽しむ為に遊んでいるのですものね。 今日もまた真面目に書いてしまいました。 真面目な私は放っておくと、 ついつい真面目に長くなってしまいます。はははは。 それでは、また。。! 人気blogランキングへ
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オーディション、オーディション、、

明日の朝、ミラノからNYに戻るため、 これからミラノに移動します。 今回、イタリアのマネージャーより、 いくつかのオーディションの予定を言われた為、 それらを受ける事がメインで、イタリアに来たのですが、 今回は(も?)見事に全て振られました。 まず一つ目。 ミュンヘンのとある歌劇場にて、 私の去年歌った、「群盗」のオーディションが 2月中に行われることになっていました。 上演されるのがまれな演目であり、 しかもアマーリア役は、結構自分では当たり役だと思っているので、 役をとれる可能性はそんなに低くないと思い、 練習して待っていたのですが、 2週間ほど前に、オペラハウスの予算が激減している為、 外からゲスト歌手を呼べず、専属歌手だけでやるという事に 決まったらしく、こちらのオーディションはなしに。 二つ目。 やはりこれもドイツの、しかももと東の歌劇場。 4月下旬から練習が始まり、 6月頭に本番のある「椿姫」のヴィオレッタ役、 決まっていた人がキャンセルになり、 歌劇場は、一斉に色々なエージェントにヴィオレッタ役をもとめたらしく、 私のエージェントは私を一押ししてその歌劇場にマテリアルを送りました。 そして、そろそろオーディションの通知が来る頃だと、 練習して待っていたのですが、 今日の午後、「残念ながら、麻子に興味はなかったらしく オーディションに呼ばれなかった。だから、 心置きなく、NYにもどっていいよ」というマネージャーからの電話。 ヴィオレッタとしてそこそこ経験を持ち、 ある程度これまで歌ってきているのに、 オーディションに呼ばれないなんて、理由はあれしかないと思い、 「どうせ、オリエンタル(東洋人)だからでしょ」というと、 案の定、「残念ながら、そのとおりだ」と。 何でも、 特に今回の、歌劇場支配人が、 主役に東洋人を使うのが嫌いな主義の人だということでした。 (しかし以前にも書いたように、多分バタフライならOKなのでしょう。。苦笑) 何度も、こうした対応を受け慣れっこになってるものの、 「でもテアトロは残念な事したわね、とってもいいヴィオレッタを失って。」と、 マネージャーに八つ当たりすると、 (私ももまれてきて、ここまで言うようになったのです!) 「私だって、もちろん売り込んださ。素晴らしい声を持っていて、 女優としても、とてもいいヴィオレッタをするし、美しい女性だって。」 (有難う!と心の中で感謝) まあ、でも仕方ありません。 次に行きましょう。 三つ目。 こちらは、イタリアのとある歌劇場。 2月中にオーディションがあるから、と それにあわせてきたものの、やはりイタリア、 最初から少し懸念していたように予定がのびのびになって、 結局 オーディションは私の誕生日の当日23日(!)に、行われることに。。。 まあ そんな事はいいとしても、 ご存知、私は明日からNYにもどったあと、 21日には、NYで講座をすることになっています。 もし 講座終了後、すぐ空港に向かって夜中の便にのったとしても、 イタリアに着くのは、22日の昼か夕方。 まあ、、丸1日あれば、時差ぼけや、コンディションは、ある程度は 何とかなリますが、それでももう少し時間がほしい。 ずっと待っていた大切なオーディション。。。。といっても、 仕方ないですね。 多分、また毎度の強行スケジュールで こなすことになるのでしょう。まあ、よくあることです。 ということで、 あと他にもいくつかオーディションの予定があったのですが、 結局、全部返事が来ないまま、イタリアを去ることに。 昔は良く怒ったり、嘆いたりしていましたが、 良くも悪くも、もう慣れてしまいました、 仕方ありません、とにかく、また下旬に戻ってきます。 それでも、今回のイタリア滞在で、少しは収穫がありました。 皆既月食も見られたことですし! また色々と、決まり次第お知らせいたしますね。 それでは、次回はNYからです。 ごきげんよう! 人気blogランキングへ

それぞれの山登り

こんにちは、皆様。 私の今いるヴェローナでは、 今日、カルネヴァーレ(謝肉祭)ということで、 お昼に、ジャガイモをつぶしたものに、小麦粉を混ぜて作る ニョッキを食べました。 なんでも、昔飢饉のときに、とあるお金持ちが、 なるべく多くの人が食べられるようにと、 沢山ニョッキを作って、あたりの人に振舞ったことが起源だそうで 私はなんとなく、アメリカのサンクスギヴィングと話が似ているなーと思いながら、 体重を気にしつつも、おいしいニョッキを沢山食べました。 (ジャガイモと小麦粉なんていかにも、太りそうですよね。。。) さて、昨夜は、アレーナ・ディ・ヴェローナが冬の間オペラを行う テアトロ・フィラルモニコで、ヴェルディのマクベスを観て来ました。 目玉のマクベス役であるバリトンの大御所レオ・ヌッチが風邪を引いてしまい、 私と事務所を同じくするシチリア人のバリトンが、 代わりに歌うかもしれないということもあって、観に行ったのですが、 結局ヌッチが歌いました。 治りきらず歌っていた為か輝きはもう一つでしたが、 それでも、昨夜の中では一番光っていました。 ちなみに、上述の同僚のバリトン、 実は、既に先週日曜日の公演で、急にヌッチの代役として 1公演既に歌っているのです。その時の話をきくと、 なんと、その日の朝11時に歌えないかと電話がかかってきて、 たまたま車で1-2時間ほどのモデナに滞在中だったこと、 (前の日は、ジャンニスキッキを歌ったばかりで丁度オフだったそうですが、 それにしても、、、) マクベスはレパートリーだったことで、即座にやると決め、 ヴェローナに着いたのは、13時半、それから 軽く演出を口頭で説明され、コスチュームを合わせて、メイクをし、 15時半に幕は開いたそうです。 そして、公演は大成功。 えらい!そして素晴らしい! こういう話を聞くといつも、 綱渡りをしているのは私だけではないんだ(当たり前ですが) 頑張ろう、と 何度となく思ったことをまた繰り返して思うのです。 彼とは、去年の夏、このイタリアで幾つかのオーディションが一緒で、 オーディションで会うたびに、、 「また今日も何の仕事にもならないオーディションの為に300ユーロの飛行機代をかけて シチリアから来たよーー。もう俺はこんな生活はいやだ。とことん疲れた。 もう歌手なんて辞めてやる。」と、しょっちゅう愚痴っていたものです。 確かに、イタリア中掃いて捨てるほどいるソプラノ、バリトンなどにとって ほとんどのオーディションでは、何も決まらないことが多いのは本当で それを考えると暗くなってしまう為、いつもそんなことは考えず、 機械的に自分のいい所を出すだけ出して、結果は考えない、、という風に 自動的にそういうモードに入るのですが、 それにしても、やはり人間ですから、いつも以上にうまく歌えたりすると、 当然仕事を期待してしまいがちです。 「でもやっぱり、受け続けないと仕事が取れないから、やるしかないよ」と言う私に、 「僕も君くらい若いときにはそう思ってやって来てたけど、 もう僕は40だ。もういい加減オーディションはいやだ!!もう限界だ!!」 と悲壮な声を上げていました。 私はまだ40歳でなくても、既にそういう風に思うことは今まで何万回も あったので、彼の気持ちが痛いほど分かり、 環境を同じくするものだけが分かる沈黙でもくもくと二人、 帰り道を歩いていた事もあります。 実際そうして既に歌手としてキャリアを積んでいる私たちの仲間でも、 年をとるごとに1人、また1人、、とやめていき、 僕は、エージェントに転向したよ、とか、今後は大学で教える事になったと 道を変更するものも多く、それはそれで彼らは幸せそうでもあり、 オーディションが続いているが、全然仕事にならない、と言う時に こんな、働きながら年中就職活動をしているような不安定な生活、 いつまで続くのだろう、、もっと安定がほしい、と よくそういうことを考えます。 しかし、そういうときに決まって、 上記のような友達の代役成功の話など、 やっぱりもう少し頑張ろう、、ということが持ち上がり、 結局、ここまで来ている感じがします。 やっぱり、辞めるなという神様のメッセージなのかな、 と、これまで何度となく続いたこれらの試行錯誤の中 ようやく本当に最近になって腹をくくり始めました。 本当は、それに向かってチャレンジすることがあるということは、 この上なく、幸せで楽しいはずのことなのですよね。 これまで私は、頭ではそのように思えても、 なかなか心からそのように思えず、 こんなに頑張っているのになんで。。。と どこかに不満分子がありました。 でも。 最近、本当に心から、こうしてチャレンジできているだけでも 幸せな人生だと思えるようになり、 この自分の変化に何よりも感謝しています。 今日は正に私のプライヴェートの日記のような 内容になってしまい、 このまま載せてよいものか、少しためらいましたが でも素直な今の気持ちですので、 公開することにしようと思います。 では、次回はこのテアトロ・フィラルモニコで4年前に デビューしたときの話しをしたいと思います。 お元気で! 人気blogランキングへ

辛抱、辛抱、、、

皆様、こんにちは。 本当は今週からパリで語学学校に通っているはずだったのですが、、、 実はまだ、ヴェローナ、イタリアにいます。 何故かと言うと、又マネージャーから、 ”今週木曜日、もしかしたらオーディションが入るかも、、”と言われたので、 少しの可能性でもある場合は、受けたいと思い、 出発を延期したからです。 しかし、 今日になっても、まだ劇場から連絡が来ないとのこと。 ちなみにそこは、ミラノスカラ座と並ぶレヴェルの 北イタリアにある有名な劇場ななずなのですが、 未だにオーディションが本当にあるのかないのかもわからない、、、。 全くイタリアの劇場は、南だけでなく、北もいい加減なのか、、、 と悪態をつきそうになりますが、 私は何処にいるのかというと、、、、、イタリアでした。 ですので、ひたすら辛抱しています。 随分前にこんな事がありました。 ある朝10時に電話がなり、マネージャーの声で、 「今日午後14時から、パレルモの劇場で オーディションがある。受けたいか?」 私はわけもわからず、どこで?何のレパートリー? と聞いたところ、 どうもパレルモの音楽監督が、アレーナ・ディ・ヴェローナ を観に来ていて、そのついでに急に 何人かの歌手を聴く事になったと。 そこで、私にもお呼びがかかったと言う事でした。 パレルモのマッシモ劇場と言えば、 ゴッドファーザー3にも出てきたあの豪華絢爛な劇場。 レベルもとても高く、 寝ぼけ眼の私は一気に緊張しました。 しかも、マネージャーが提案してきたのは、 「ナクソス島のアリアドネ」というオペラの ツェルビネッタという超のつく難役で、 何年も勉強してきたものとは言えども、 そうすぐに、やすやすと歌えるものではありません。 さらに、 その頃の私はまだ、朝起きてすぐに いい状態でバンバン歌えるというテクニックが 身についておらず、(わずか2年前ですが、、!) 筋肉をゆっくり起こし、声を起こすのに、 目覚めてから最低3時間は必要でしたので、 頭の中で素早く計算をし、4時間か、、、ぎりぎりだな、、 どうしようか、、、と思いました。 電話の向こうでは、少しでも不安があるならやめればいい、 出来ると思ったらやれとのこと。 パレルモは、イタリアの中でも無視できない大きな劇場です。 少しでも、変に歌ってしまったら、 この次はしばらくありません。 私は、準備がたったの4時間しかない、 また、曲が難易度Cのものだったと言う事もあって、 最終的に、いける!という自信が持てず、断ってしまいました。 しかし、、、。 後日マネージャーから、 その日の急なオーディションに果敢に挑戦した ポーランド人の私と同じレパートリーの歌手が、 結果的に契約にこぎつけたと聞きました。 「一人は、度胸がなく家にいて、何も得られず、 一人は、度胸があって、契約をもらった。 さあ、どっちが歌手として得だとおもうか?」 と言われて、 私は顔が火照るほど悔しく、 その時の彼の言葉は、後々まで心に突き刺さり、 今後金輪際、来たオーディションの話は断りたくない!と そのとき、堅く心に誓いました。 そしてあれから2年、、、。 いつでも、どこでも、かなりのレヴェルで歌えるように、、、 朝起きてすぐにでも、大劇場で歌えるようなレヴェルの 演奏を、、、と心がけて、 自分なりに色々実験したり工夫したり、頑張ってきたお陰で 最近では、朝早くても時差ぼけであっても、 何とか、落差が少なく歌えるようになって来ました。 それでも、やはりその日や、数日内のオーディション、 その日に言われたすぐの本番、と言うのは、もちろん怖いものです。 が、 若い歌手はそれをしていかなくてはならないのだと つくづく思いますし、 賭けに出られる度胸を養うのも必要だと思います。 私の場合、2年前のその悔しい経験があるからこそ、 例えば、3日後にオーディション、などといわれても 3日もある、、と思えるようなり、 成長して、強くなった自分を確認でき嬉しいですし、 今回のように 有るのかないのかわからないオーディションに対しても、 それにかかりっきりになるという精神的逼迫感もそう感じず 過ごす事が出来ます。 と言うわけで、あさってに本当に オーディションがあるか判りませんが、 又報告いたしますね。 人気blogランキングへ

鉄のハート

前回のブログで、うにを食べるのは日本人とイタリア人だけだと聞いた事があるが、 もし他の国でも食べていること知っている人がいたら教えて欲しいと書いたら、 フランス人も食べているというお知らせを頂きました。 との事で、前回の発言をここに訂正させていただきます。 ちなみに、私の単なる好奇心なのですが、 その他の国でも食べているのを知っている方が居たら、 ぜひ私までお知らせいただけると嬉しく存じます。 さてさて、、、、、 先週NYに戻ってきてから今日まで、既に3つのオーディションを受けましたが、 今日をもって、私のオーディションシーズンは一区切りつきました。 正直言って、ほっとしています。オーディションがなければないで困るのですが、 やはり、オーディションばかりが続いて、なかなか結果が出てこないと疲れるものです。とは言え、昔と比べれば随分落ち込まなくなったのですが。 昔はオーディションで、仕事が取れないたびに、何処が悪かったのか、 あそこが悪かったのか、と、いちいち落ち込んでいましたが、 本当にそんなことでは文字通り体が持ちません。 いつかも書きましたが、、、、 オーディションというものは、 例えばそのオーディションで、そこにいる誰よりもその役を素晴らしく歌い演じたところで、その役がとれるとは限らないものなのです。 それは、その役を歌うには、声が大きすぎる小さすぎる、又はやせすぎ背が高すぎ低すぎ、はてまた顔が良すぎる、歌が上手すぎるなどなど、本当に計り知れない様々な理由があるので、考えたところで仕方が無いのです。自分のコントロール外のところで決まるのですから。 この時期になると、かつて仲の良かった韓国人ソプラノの私の友人が、 しばらくこのアメリカで頑張った後に、国に帰ったことを思い出します。 彼女は、欧米の7つの声楽コンクールで優勝、または入賞するという 輝かしい経歴を持っていましたが、 その後2年間くらいずっとアメリカでオーディションを受け続けても 何も通らず、仕事をとれませんでした。 コンクールは、その曲を上手に歌った人が賞をとりますが、 オーディションというものは、その作品をプロデュースする人、または もっと言えば、その作品を商品として世に出す責任を負った人たちが、 この歌い手は、ちゃんとお金を稼いでくれるのか、この歌、この存在に 世の中はお金を払うのか、という視点から見るので、 上手に歌ったからといって、それは絶対条件ではないわけです。 あの頃は、私も彼女もその点が今ひとつ良く理解できていませんでしたが、、、 そんななか、ある日彼女は私に、 国に帰るべきか、もう少し頑張り続けるべきか意見を聞いてきました。 私は、確たる根拠も無いままでしたが、 後もう少し頑張りつづければ、きっとそのうち役がとれると思うから、 もうすこし一緒に頑張ろうと励ましたのですが、 結局彼女は、色々考えた末、諦めて韓国に帰って、音大の先生になりました。 もちろんそれもひとつの選択で、人にとって幸せの形はそれぞれですから、 私は彼女が今幸せなら満足です。でも、もし今でも、頑張り続けていたとしたら、 きっと彼女にも今頃、何かが訪れていたに違いないと思うのです。 オーディションで仕事を得るとはそういうこと、、、、 つまり、とくに競争の激しいソプラノ界では、いかに諦めないで、落ち込まないで、 止めずに、明るく、もくもくと続けていくかという事だと思うのです。 しかし、言うのはたやすいのですが、それがどれほど困難な事で 人を疲労させるのかは、私が一番よく知っています。 色々な屈辱に耐え、どんなに絶望的な状況の中でも歌い続ける喜びを失わず、 明るく頑張り続けるということは、本当にこの世界で生きていくには、 それこそが、宝石のように大切なことだと思います。 私自身も落ち込みやすい方でしたので、自分でも 長い間そう言い聞かせながらここまで来ました。 よくプリマドンナたるものは、 鉄のハートを持たなくてはならない。と言います。 どんなプレッシャーがあろうが、どんなに大変なことが起ころうと、 精神的にどんなに不安定であろうが、“何も問題ないわ”と言って、 自分の最高の歌を歌うためには、並でない心の強さが必要だと。 私はその“強さ”とは、どんな時にでも希望を失わず、 明るくいられるかという事だと思っています。 誰でも不安定な時はつい、心配になってしまったり、 マイナスのことを考えてしまうものですが、あえてそこをそうしないだけの強さ。 オーディションをうけ続けることの何がよいのか、、、 それは、自分の歌について考え続け、強い心を養ってくれるという事だと思います。 いつも有難うございます!→ 人気blogランキングへ
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asako tamura

Author:asako tamura
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